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アトピーの肌ケア

まず、アトピーにとっての最大の敵は『肌の乾燥』です。
肌の乾燥はかゆみを呼ぶだけでなく、患部の治るのを妨げます。

とくにDr.Kが重要だと感じたのは、『風呂上りの肌のケア』です。言い換えれば『風呂あがりの保湿』です。

様々な保湿剤が売られていますが、Dr.Kが特にオススメするのは、普通に皮膚科や小児科でもらうことのできる『アズノール』という軟膏です。

基本的に『治療』という効果はなく、単純な『保湿』効果だけを持つのがこのアズノール軟膏です。
しかし、天然成分で植物性なので、副作用がないという意味でも一番安心して使えるアトピー対処薬のひとつです。アズノールときくと馴染みのないこの薬ですが、『ワセリン』ときけばピンと来る方も多いはずです。あの、ボクサーがよく試合中にケガをしたときに塗る、アレです。

アズノールを使うコツは
1、とにかく『風呂あがりに即』塗る!!
2、遠慮せずガッツリ塗る!!
3、全身に塗る!!
ことです。

ですから、500ミリリットル入ったひとビンでも、1ヶ月と持たないと思います。

でも、それがいいのです!!

とにかく、風呂から上がったら、できるだけすぐに塗ります。肌が水に濡れていて、なんとなく塗るのに抵抗があるかも知れませんが、肌についた水分でアズノールがビタビタになっても構いません。とにかく、風呂上りにすぐに塗る、ということを覚えておいてください。最低限、ひどい患部には絶対に1秒でも早いケアが必要です。

あと、医者によっては小さな容器にちょっとだけ入れて薬を出す医院がありますが、このために遠慮して、それを2週間もたせる為に少しずつ使う親御さんも多いと思います。しかし、アトピーは一部で起こっているのではなく、全身がアトピーになりやすい肌なのがアトピーの患者です。だから、薄くでも構いませんので、全身に塗ることが重要です。最初は体に塗ったアズノールのベタベタとパジャマや下着が密着して気持ち悪い・・・ということがあるかも知れません。というか、あります(笑)。でもそこは後々かゆみがひどくなったり、炎症を起こしてはれたりするよりもマシだと言い聞かせて、べったりとぬっていきましょう。すぐに肌が乾燥するアトピー肌ですから、すぐに普通の状態になりますし、ベタベタしたままでも問題ありません。また、小さいお子様があやまって口に入れてもよほどのことが無い限り重大な事故にもなりにくいので、安心してください。

一回量は、基本的に『大は小を兼ねる』の考え方で行ってください。子供に塗る場合でも、一回でおおさじ山盛り一杯は使うべきです。ベタベタのアズノールで布団のダニの死骸や部屋のほこりが肌に付着するのではないか…と思うかも知れませんが、遠慮なくいっちゃいましょう。

また、足りないと言ってもアズノールを少ししかくれない医者は、よほどの理由が無い限り、転院すべきです。アトピーへの理解が薄い、という考え方です。荒っぽいですが、こっちとしてはかゆみに苦しんでる『患者』なわけですから。

また、お洗濯のときにパジャマや下着についたアズノールの成分でアブラのようなものが洗濯機の水に浮いて気持ち悪いというお母さんがいるかも知れませんが、それも天然の成分ですから、特に気にする必要はありません。悪影響もありませんので、ようは気の持ちようだけの問題です。

また、アズノールのケアは、風呂上りが一番効き目がありますが、普段からでも問題ありません。遊んで外から帰ったあと、朝起きてすぐなど、肌が傷みやすい時期や時間は絶えずアズノールを塗ってください。風呂上り以外は基本的に患部だけでもいいと思います。

ここで注意してほしいのは、塗るときに必ず『手を清潔にする』ということです。患部も清潔であれば言うことなしなのですが、一々日常生活でそんなことをしている余裕はないと思います。ご両親もお子様も手をきれいに洗ってからケアを行うことは非常に重要です。