Dr.Kの『論点』
R結局『何もできない』北朝鮮とこれにかき回された中国のジレンマと先軍政治の限界(H22.12.1)
 本日平成22年12月1日午前。米韓が黄海で行っている軍事演習はジョージワシントンという世界屈指の戦略空母を向かえて大々的に行われている。
北朝鮮はヨンビョン島への砲撃以来、『これ以上我々を挑発するなら徹底的な打撃を加える』と発表したが、完全なしりつぼみ。

 このまま午後に終了する予定の軍事演習が終われば、北朝鮮は、またしても『くちだけ』の国家となる。
 北朝鮮としては、ここで一発勝負に出たいところだが、肝心の中国が難色を示していて行動に出られないというのが現状だ。

 中国がせめて『見過ごす』のならもう一度は攻撃に出ただろうが、今回は完全に『ストップ』がかかっていると見るのが普通だろう。

 中国は中国で、今回の黄海での軍事演習で黄海での米韓の行動を阻止、または牽制することでその影響力を行使し、国際社会に一石を投じて尖閣領有もはっきりと示していきたかったのだが、北朝鮮の暴発で、それもできなくなってしまったのは痛い。

 目に見えない形での外交の敗北を喫してしまったことに中国共産党はジリジリしていることは間違いない。
 日本は思わぬところで北朝鮮に実は間接的に『領土問題をサポートされた』ことになる。なにせ、今の日本の外交では中国の強引な原理原則の外交に対応しきれないのだから。

 中国が出ればそれに乗じてロシアが。混乱すればさらに北朝鮮と韓国が日本の領土を次々と侵犯していくのは間違いない。

 しかし、驚くべき腰抜け先軍政治は北朝鮮である。ここで一気に勝負に出れば、韓国、さらには米と雌雄を決する局面。ここで『成果』を出せば三世代による軍事支配も思いのままであっただろうに、その賭けに出ることを保留した。

 また中途半端な状態で、ダラダラといつ崩壊するかわからないキム体制を維持していくのはその数倍骨が折れるだろう。

 現実にキムの長男が語ったように北朝鮮の政治体制はいまや崩壊の一歩手前にある。この情報化社会に脱北者の増加、そしてこれを暗殺することもできずに手をこまねいてみるしかなくなっている国力。これを打開するラストチャンスを今回北朝鮮は逃したかも知れないのは、日本国民としてはありがたいが、キム政権には後世に残る失策として語り草になるであろう。
(Dr.K 12/1 9:30)
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