Dr.Kの『論点』
R絶妙の『仕掛け』ロシア外交(H22.11.9)
 尖閣問題、さらには竹島問題と領土問題で後手後手にまわる日本政府にロシアがさらに仕掛けてきた。メドベージェフ大統領による北方四島の『訪日』だ。
 そもそも、ここに至るロシアの分析と外交の仕掛けは完璧で、むしろ中国がこのために尖閣で問題を起すようにロシアに仕向けられたかのような見事さだ。日本にこの『外交力』が10分の1でもあればとDr.Kは思う。

 つい最近、ロシアは中国との共同声明で、第二次大戦後のいわゆる『戦後処理』に不満を表明していて、具体的に言えばサハリン(樺太)や国後などの領土問題も今一度白紙にして検討しなおすべきだという立場を取っている。
 平たく言えば、ロシアは北方領土のアジア太平洋方面の貴重な『不凍港』としての戦略的価値、さらにその周辺の資源価値に対して強い野心を持っているのである。

 ゴルバチョフ以来の民主化路線でロシアの野心が剥きだしになることは稀だったが、久しぶりにロシアの狡猾な外交とその剥きだしの野心を見た。ロシア大使館から大使を呼び戻した位の抵抗では何もならないことは素人目にも明らかである。

 北、南、西とあらゆる方面で領土を侵犯されつつある日本はとらえようによってはもはや『戦時体制』のカウントダウン状態にあるとも言え、日本政府の『覚悟』とアメリカの『日米安保』をしっかりと明示して対処しないと、一気に領土を取られてしまう。内憂外患、とも言うべき状況に民主党は頭が痛いが、いまこそ最大のチャンスととらえて、一気に世論を味方につける外交手腕が問われる。

【Dr.Kの論点】
 単純に今回のメドベージェフ訪問は『不法入国』でもあるのだから、逮捕してロシア本国に強制送還してしまえばいいのだ。
 竹島は実効支配が韓国側にあった島の問題。尖閣はその土地自体がはっきりと日本の『所有者登記』されていて、国際法上も問題のないところに侵入された領土問題。そして、今回の場合は『日本人が実際に居住している』領土への領土問題。
 次々に問題がより重く、より深みにハマっていっていることに日本政府は気付いているのだろうか。
 もはや日本政府はアメリカと共に『戦争』をする覚悟を問われる段階まで来ている。
(Dr.K 11/9 9:30)
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