スポーツトピックス
ウロシア戦分析(H22.11.11)
 まずロシア戦で起用した『迫田』であるが、確かにバックアタックは重要な武器で、かつ迫田にこのレベルの相手との試合経験を積ませることは重要だったかも知れないが、迫田が『ムダ』に出ずっぱりだったことは問題。特に前衛として出たときの迫田はほぼ使い物にならず、山口や栗原、井上、山本といったメンバーとうまく交代できるようなフォーメーションで望むべきであった。全体のバランスで見ても、出場時間は昨日の半分程度でよかったのではないか。

 次に『荒木』の起用であるが、酷な言い方をすれば、格上の相手と勝負するときの荒木の利用価値は薄い。もしチームのモチベーションアップという効果を狙うなら序盤で出すべき人材で、彼女のバレーはもう古い。よって、ここ一番の勝負どころでの投入は激しく疑問。

 また、山口の移動攻撃は、もっと多用すべき。彼女のアタックの精度は高く、特に井上が壁になって囮となったときのプレイは世界を制するだけの技術がある。ブロッカーとしての資質は低くとも格上相手の勝負では十分に使える日本の重要戦力だ。

 栗原は確かに様々な問題があるものの、真鍋監督はもっと早い段階で出場させて、その調子と相手との相性を見て、多用すべき。昨日の試合を見ても、もっと積極的に1セット目から使っていくべきであった。

 チームとしては、レシーブの集中力が大きく欠けていた。ロシアの大きく雑なトスからするどい角度で飛んでくるアタックで、どんどん加算されいく得点に嫌気がさすのは理解できるが、これは『想定内』のことで、それでやられている分には問題ないのだ。
 むしろフェイントで落としてくるボールやネット際の押し合い、相手ブロックから飛んでくるボールを拾えなかったことが問題で、世界レベルのアタックは拾えないのは当然、と腹をくくって望まないと、ムダに精神力や体力を消費するだけだ。

 サーブミスも痛かった。ガモワを狙って、普通に入れていけばいいのに、サーブミスで自滅する展開は、日本が『勝てるはずがない』と誰もが認識したところだ。

 さらに、相手チームのサオリン狙いのサーブに対する対応も遅かった。サオリンのレシーブの集中力が落ちてきた段階で、佐野はサオリンとスイッチしないといけない。そのスイッチをするしないを使い分けるだけで相手のサオリン潰しの成功率は確率的に50%になるのだ。

 全身で受けて、インパクトの瞬間に両足を外して受けるようなレシーブは、まだまだサオリンには無理。佐野や竹下のこの『世界レベル』のレシーブは、もっとチームを救えたはずだ。

 サーブも無理に難しいものを入れる必要はなく、単純にまず『入れる』ことを前提としないといけない。決してレシーブがいいチームではなかったのだから。

 サーブを確実に入れることと、レシーブの開き直りと判断、荒木の非起用と山口のアタックの多用。この辺りの変化で、まだ日本はロシアともっと戦えたハズだ。真鍋ジャパンの次回に期待したい。
(Dr.K 11/11 9:39)
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