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世界情勢トピックス
鼕リ国最大規模の軍事演習を強行、北朝鮮の挑発は無し。
 23日午後、韓国は予定通り、陸海軍による軍事演習を行った。
 北朝鮮はこれに対し、様々な形で警告をおこなったが、単なるブラフに過ぎず、これを阻止する実効力は持たなかったといえる。

 韓国国内では先日のヨンビョンドへの砲撃や、その前の衝突事故での軍事的反撃と対応が生ぬるく、北朝鮮に有効なダメージを与えられなかったことから、不満が高まっていた。今回の軍事演習はその不満を解消する形で行われたもの。

 今回の韓国軍は『本気』だった。砲撃を受けたときに前回のように『ハズレ砲撃』ばかりにならないように、空軍の戦闘機も待機。北朝鮮側の砲撃拠点を直接空爆して徹底的に反撃するという姿勢を見せた。

 また、自走砲や多連装ロケットなども多数配備し、前回失敗した砲撃による反撃でも成果を見せたい構えで、これによって韓国国民の安心感を高めたいという狙いもあった。

 これに対し北朝鮮は『核抑止力による戦争』も辞さないと発表したが、これは3度目の核実験を指すと見られ、実際に核戦争を開始するという意味ではないと解釈されている。

 また、北朝鮮では、先日行った『急襲』的なヨンビョンド砲撃での成功で、キム政権世襲に向けた『砲撃の名手』としての指導力アピールは十分であって、もし今回砲撃を行って、手痛い反撃を食らえば、『マイナス』の効果しか生まないことから、韓国政府関係者も『北朝鮮の反撃はない」と分析していた模様。

 さらに、北朝鮮の軍事筋も、現在の北朝鮮の国内情勢では、韓国と本格的に戦火を交える余裕はなく、『現時点での開戦』にはメリットがないという意向も強く働いているという。

 韓国の李大統領は、軍事境界線に近い最前線の部隊を視察。『先制攻撃はしないが、相手の攻撃があればこれを徹底的に叩く』と前線の兵士の士気を鼓舞した。

 こういった姿勢は、民主主義国家、平和主義国家であっても非常に見習うべき点で、日本の総理大臣も、北方四島や尖閣などの問題があるごとに、こういった視察を行うべきだ。また、尖閣のときもただちに海洋保安庁の担当部署などを訪れて、直接彼らに声をかけるなどのパフォーマンスを見せられれば、直接『敵国』にそのメッセージを送らなくとも、『暴力には屈しない』という強い姿勢を見せられる。

 菅政権でもこういった部分はしっかりと見習って勉強してほしい。
(Dr.K 12/24 11:43)
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