【恋愛論】
『恋人同士のお金の貸し借り』
時々、てゆうか、結構耳にするのが、恋人や婚約者同士のお金の貸し借り。
あのね。大事な前提をみんな忘れるから嫌な思いをしたり、トラブルになったり、関係が崩れたりするねん。
まずね。お金を借りたいと思う人間は、みんな病気やねん。それなりに切羽詰って、それなりにストレスためて、それなりに追い込まれている精神患者やねん。
自分でもこれは経験あるけど、最初からお金を借りて踏み倒そうなんて人間は、そうそうおらへんねん。みんな返すつもりで借りるし、貸してくれる相手に感謝もしてるねん。
でもね。大事なのは『借りる人間』のほうやなくて、『貸す人間』の意識の問題やねん。
貸す人間は、貸す前に考えないといけないことはたったひとつ。『このお金はこの人にあげるお金』という意識を持てるかどうかやねん。
間違っても恋人や婚約者にお金を貸すときに、借用書だの返済期限だの決めたらダメ。もし借りる側が、そうしたいと言っても、絶対ダメ。それをすると絶対に後で関係が壊れる。
大事なのは、そのお金はあげるから、気が向いたら返してくれたらいいし、無理なら一生返さなくていいよ、と本気で思うこと。
そして、そのお金を返すとか返さんとかで、相手の愛情を絶対にはからないこと。これは大前提であり、鉄則。
これができない人は絶対に、お金を貸してはいけない。
要するに、そのお金がなくても自分が生活や将来に困らない範囲でお金を貸すことが大事。そして、催促は絶対にしないこと。これも大事。それから、そのためにも、普段から自分の貯金がいくらあるとか、そういう話はできるだけしないこと。お金や貯金があることをどうしても伝えないといけない場合、そのお金は貯蓄性の保険で、解約したら半分くらいの価値しかなくなるから、もう何年かはそんなお金貸せない、というように必ず防衛線を張っておくこと。
むしと借りる側より、貸す側に大切な留意点があるねん。
借りる側は病人やから。病人を看護する立場の貸す側が正気を失ったら絶対アカン。
いや、アタシは人生狂っても、このお金をあの人のために用意してあげるねん。と思うアナタ。それはアナタの自由。でも、それでお金が返って来なかったら、それは相手が原因やなくて、自分が原因だということを絶対に忘れたらダメ。そこまで献身的に尽くすのは美しいけど、おうおうにしてあるのが、相手が返さなくなったり、相手の愛情が冷めたりすると、豹変すること。これが一番醜くて悲惨。
貸す側はあらかじめそのことも考えて動くのが一番やということ、忘れないように。
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