【連載コラム】中国問題

連載コラム『日本国滅びの美学』7

正しい歴史観と、毅然とした外交を

ここに来て、日本は毅然とした態度を世界に示さなくてはならない。そして、正しい歴史観をもって、これに相対していかねばならない。すでに戦後の賠償金問題は解決済みで、さらにODAまで捻出しているのだ。中国韓国にすれば願ったり叶ったりの理想的な状態。

ここまでしながらなぜ日本人がいまだ罪悪感に基づく外交をするのか、という点については、巻末に『日本における戦後教育という宗教的洗脳』と題して附録をつけたのでそちらも読んでみてほしい。

正しい歴史観と毅然とした外交を持って今を乗り切るためには、いま『敵』と見える中国に対しても『怒り』『反感』を持って対応してはならない。主張すべくは主張し、狙いでないものに関しては狙っていないとはっきり言うことが大事だ。

まずは第一段階として、あくまで実効性のないものとして『期待せず』に、アメリカの後押しを正式にとりつけて発表することである。(これはH22.10.28にクリントン長官との対談とプレス発表で成った)

次に、尖閣に関しては『実効支配』をすることである。ここで戦闘が起きるならば、これを避けず、映像や資料をオープンにライブ中継しつつ、世界にアピールしながら進めることである。自国の領土であった尖閣が支配されようとしているから、それを防衛する。これは憲法の範囲で十分にできることだ。

さらに、尖閣周辺での『領有権』を主張するための中国による潜入工作を防ぐための監視体制も強化しないといけない。これと同時に早々に国連に提訴して、この問題を早期に判定させてしまうことも大切だ。もちろん、『結論』が『圧力』によって伸びることもあろうが、結論が大切なのではなく、毅然と提訴することが大切なのである。

あれ?なんか日本が思うように動かないぞ?と中国共産党に思わせることが大切。

これと同時にODA(※8)などの援助は『継続して行う』と発表すればよい。『戦略的互恵関係』などとまわりくどい表現はせずに、『日本にとって利益があるから投資する』でいいのだ。

しかし、尖閣をはじめとする領土領空侵犯が続くようであれば、日本はこれを永久に中断する、というナイフを突きつける。

同様に、中国だけに特定して領土問題を突きつけるのではなく、韓国にも同様に竹島の問題を突きつけるために、竹島についても程度せねばならないだろう。

ここで中国・韓国では一気に反日感情が広がって、大変なことになるかも知れないが、雨降って地固まるともいう。一度中途半端に鬱積してきた膿をここで吐き出してしまうべきだと、荒々しい結論ながら思う。

いつまでも笑顔で中国とむきあっていると、こんな変な利害関係と腰砕け外交が永遠に続きかねない。そんな状態で中国、ロシア、北朝鮮、そして時として反日を一気に加速させる韓国に包まれた地理的状況にある日本が永くもつはずがない。

ここは強硬に。しかし粘り強く中国に利害をとく、日本主導の外交が必要だと思う。表面では笑顔、しかし実は日本をバカにしている中国や韓国とも本当の相互理解を得るためには、一度ケンカをしてでも日本の自治権領土権をはっきり主張する荒療治が必要だ。

そして、日本企業はここまで踏み込んでしまった愚を(もはや後戻りできないなら)、ひとつの外交手段もかねて、中国の失業者を大量雇用するような懐の深さを(アリ族にも)見せつけてやればいい。

さらに、毎日朝礼で、粘り強く語りかければいい。
「日本は、日本人は、大変困っています。このままでは、ここも永遠に撤退しないといけない。みなさんを元のアリ族に戻さねばならなくなる。」と。

脅しとも嘆願とも取れる主張を民間レベルでも外交レベルでもしっかりと主張すべくは主張し、はっきり毅然と示していくしかないのだ。

思ったよりもずっと苦しく長い道だろうが、同じアジア国民が理解しあえないはずがないと私は信じている。


※8 ODA 政府開発援助金。約3兆円という『寄付』が行われている。中国における貨幣価値は日本の円に対して十分の一以下といわれているから、中国にとって、この金額がいかに大きなものかは簡単に推測できるだろう。
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