【連載コラム】中国問題 | |
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連載コラム『日本国滅びの美学』5 |
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潜在する『熱』×作られた『熱』 |
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さて、いま中国でデモ行進を行っている学生連中には実は少し特殊な事情がある。 |
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【7】
天安門事件 1976年と1989年に起こった天安門広場での一連の民主化運動とそれに対する人民解放軍の一方的な弾圧と虐殺があった事件を指す。中国国民はいまだこの事件を知らない人がほとんどで、完全に情報が統制されている。主に天安門事件という場合に指すのは1989年6月4日に起こった六四天安門事件のほうである。共産党の指導者でありながらも、その反対派の意見に一定の理解を示していた胡耀邦氏の死を悼んで集まった一般市民を人民解放軍が強引に天安門から撤去しようとして、軍隊と戦車部隊を投入。中国共産党は犠牲者319人と発表しているが、実際には数千人規模の犠牲者が出ている。これをきっかけに運動は上海をはじめとする中国全土に拡大し、この間に訪中したゴルバチョフ大統領と趙紫陽総書記との会談もあって、中国共産党の情報統制や戒厳令も行き届かず、ついに世界中に報道されることとなった。 これによって中国は一気に中国共産党による閉鎖的政治を加速させ、今に至っている。 |
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